あがり症治療に向精神薬を使用する場合の注意点はありますか?

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あがり症の治療に向精神薬を使用することを検討しています。向精神薬を使う場合の場合の注意点などはありますか?



前提条件を踏まえたうえで、下記の5つを注意して治療を行ってみて下さい



 別のよくあるご質問のなかで、向精神薬の効用は、克服へ向かってきっかけを与えることが主な効用であって、向精神薬を服用するだけで、あがり症が治るというケースはほとんどないということを紹介しました。

 この前提条件を踏まえたうえで、下記の5つを注意して治療を行ってみて下さい。


他人がこわい あがり症・内気・社会恐怖の心理学(クリストフ・アンドレ、パトリック・レジュロン著、紀伊國屋書店)P.213より


<社会不安>の治療における向精神薬の使用上の注意

 1.その薬による治療が本当に必要で、その薬が一定の効果をもたらす場合にのみ服用すること。効果も期待できないのに(むしろ害があるのに)、長期にわたってだらだらと服用してはならない。

 2.副作用がひどい薬は服用しない。あるいは、その薬の効果を副作用が上回ってはならない。

 3.医師によって定められた服用量を厳守する。

 4.あらかじめ服用期間を定めておく。あるいは、その薬の効果が現れているかどうかを定期的に医師に診断してもらう。

 5.薬剤治療は、心理面でのサポートと併用して行うこと。少なくとも定期的に専門家に診てもらうようにし、本格的な心理療法を受けるとさらによいだろう。


 ご参考にして頂ければと存じます。