あがり症はあくまで性格であり、病気ではないと思っていますが?

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私はあがり症ですが、これはあくまで生まれ持った性質・性格上の問題であり、病気ではないと思っています。これは間違いでしょうか?




「あがり症は病気ではなく性格だから治らない」。この考え方が早期発見・早期治療をはばむ問題の一つであることも認識しておく必要があります。





精神科医が書いたあがり症はなぜ治せるようになったのか
(木村昌幹著、現代書林)P.36より


 「あがり症」という性格だから治らない、病気ではなく個人の資質だと思っている人が圧倒的に多いので、社会不安障害が発症しても受診しません。これが、早期発見・早期治療をはばむ第一の問題点です。


 あがり症や対人恐怖症は、病気としてまだまだ社会的に認知されていないといいます。

 周りの人が病気だと思わないだけでなく、本人ですら自覚していないのです。大抵の場合、「性格の問題だから仕方ない」、「生まれつき引っ込み思案の性格だから仕方ない」といって片付けられてしまいます。

 ただ、最近の治療では、

「引っ込み思案」

「人前であがる」

「人に見られると緊張する」

 といった症状は、あがり症という病気の一つであるとようやく認知されはじめています。もちろん、個人差がありますからご質問頂いた方の考え方が間違っているかどうか、ここで判断することはできません。

 しかし、「あがり症は病気ではなく性格だから治らない」。この考え方が早期発見・早期治療をはばむ問題の一つであることも認識しておく必要があります。