あがり症とは?

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あがり症とは?

「あがり症」と「対人恐怖症」

 ひと言に「あがり症」といってもその定義はかなり曖昧です。

 そもそも、「あがり症」は神経症のひとつである「対人恐怖症」のことです。比較的軽い症状のものを「あがり症」、ひきこもりなど生活に支障をきたすほど重度の症状を「対人恐怖症」と呼ぶ傾向にあります。ただ、両者を厳密に区別する定義はなく、「あがり症」も「対人恐怖症」もその根本は同じだと考えて構いません。


あがり症(対人恐怖症)とは

 他人の前での失敗経験などをきっかけに、人前でその症状が出ることを極度に恐れる。他者の目の前で極度の緊張におそわれる。思春期にはこの傾向がよく見られ、軽いものは自然に治ります。一方で前述のとおり、ひきこもりなど社会的生活に支障をきたすほど対人不安が高まる。この場合は、神経症として治療が必要となります。

 あがり症(対人恐怖症)は慢性化してしまうと社交不安障害、パニック障害、ひきこもり等の引き金となりかねません。

 あがり症(対人恐怖症)は「恥の文化(※1)」を持つ日本において群を抜いて多く、日本特有の文化依存症候群とされています(海外においてもそのままTaijin kyofusho symptoms (TKS) と呼称されています)。

 (※1アメリカ合衆国の文化人類学者であるルース・ベネディクトは、欧米の文化を「罪の文化guilty culture」、日本の文化を「恥の文化shame culture」というように対比させています)